おはなし玉手箱　〜ジェラシー爺さん〜

こちらはパンドラの箱をお手本に
色紙で折った「箱」の出品です。
中には嫉妬、病苦、悲哀、貪慾、
猜疑、陰険、飢餓、憎悪と
何だか難しい漢字が入っているかと思いきや
中身のないおはなしが入っています。
語り部は猜疑に紛れて入ってしまった鷺。
漢字が難し過ぎて顔が黄色くなっています。

こちらのお箱
思いの外可愛く出来ましたので
小物入れ、
もしくはお宅に住み着いている
幸せの青い鳥の寝床にもいかがですか？

サイズは縦8cm×横8cm×高さ4cm
お気に召して頂けましたら
折りたたみ、封筒に入れ
郵送で送らせて頂きます。

なお、黄色い鷺は
パンドラの箱の底に残った
希望を鳥出す作業が残っているため
お付けできません。
ご了承下さい。


中身のないおはなしはこちら↓
画像4〜6枚目参照
〜ジェラシー爺さん〜

大黒天VS福禄寿VS招き猫

雪帽子選手権
優勝

招き猫！

さすがは被るのは得意な猫

神爺様も嫉妬。

こちらはとある爺さんの嫉妬の話↓


先日、
犬の散歩をしていると
爺さんと孫娘が
仲良く手を繋いで歩いている場面に遭遇。
女の子は無邪気に道端の石ころを持ち上げ
隠れていたダンゴムシをツマみ上げた。
小さな指をかかげ、爺さんに見せている。
おもむろに爺さんは
「じぃじとダンゴムシどっちが好き？」と
女の子に問った。

あまりに微笑ましい質問に
女の子が何と答えるか
私は気になり
しばし様子を伺った。



彼女はダンゴムシを見せるばかりで
いつまで経っても答えなかった。




断固無視だった。

軍配はダンゴムシに上がったようだ。

無視され、ムシに負けた爺さんの背中は
ジェラシーに震えていた。

女の子は爺さんの震える手に
勝者のダンゴムシをそっと乗せた。
敗者に勝者のプレゼントだった。

爺さんは再び石の下に勝者を戻した。

優しきGood Loserに希望の光あれ。

私は心からエールを送った。

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